
プレステップで実現する”効率的な下肢機能トレーニング”
リハビリテーションにおいて重要なのは、「日常生活動作に直結した運動」と「無理なく継続できる運動環境」です。こうしたニーズに応える機器として、プレステップが活用されています。
プレステップは、座位または安定した姿勢でステップ運動(踏み込み動作)を行うことができるトレーニング機器です。一定のリズムで反復運動を行うことで、下肢筋力や持久力の向上を図ることができます。
プレステップの特徴
1.下肢筋力の強化
踏み込み動作を繰り返すことで、大腿四頭筋や殿筋群などの下肢筋力強化が期待されます。
2.持久力の向上
一定のリズムで運動を継続することで、全身持久力や活動耐久性の改善につながります。
3.上肢と連動した全身運動
グリップが連動して動く仕様により、下肢の力が弱い方でも上肢の力を活かしながら運動でき、無理なく全身運動につなげられます。
4.安全かつ安定した運動環境
座位または支持のある姿勢で実施できるため、バランスに不安がある方でも安全に運動が可能です。
当院で活用している対象疾患・症状の例
当院では、以下のような疾患・状態の方にプレステップをご利用いただいています。
廃用症候群、大腿骨頸部骨折術後、慢性心不全、足関節三果骨折後、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症、腰部圧迫骨折、パーキンソン病、ラクナ梗塞 など
当院でのプレステップの使い方
負荷は20段階の中から、年齢や疾患に応じて理学療法士が設定します。最初は負荷1からスタートし、ご本人の希望や疲労度に合わせて少しずつ負荷を上げていきます。実施時間は1回あたり10分程度が目安ですが、休憩を挟んで同様の時間をもう一度行う方もいらっしゃいます。運動中は、疲労感や膝・股関節などの痛み、呼吸状態を確認しながら進めており、安全面にも配慮しています。
また、プレステップはグリップ部分が連動して動く仕様のため、下肢だけでなく上肢の力も使いながら運動することができます。下肢の力が弱い方でも、上肢の力を借りながら取り組めるのが特徴です。

他の機器との使い分け
プレステップは身体を大きく動かす運動のため、膝や股関節に痛みがある方にはあまり適しません。そうした場合は、身体への負担が少ない自転車エルゴメーターをご案内するなど、お一人おひとりの状態に合わせて機器を使い分けています。また、体調不良時や痛みが強い場合は、実施を見合わせています。
継続の鍵は”リズム運動”
一定のリズムで行う反復運動は、負担感が少なく運動を継続しやすい特徴があります。実際に当院をご利用の方からも「力がついた」というお声をいただいており、継続して取り組むことで体力や筋力の向上がみられ、歩行時のふらつきが少なくなった方もいらっしゃいます。
まとめ
プレステップは、下肢筋力と持久力の向上を同時に図ることができるリハビリ機器であり、廃用症候群や骨折術後、変形性膝関節症など幅広い状態の方に活用できます。当院では、理学療法士が一人ひとりの状態に合わせて負荷や実施時間を調整し、安全に継続できる運動環境をご提供しています。
【この記事の監修】
医療法人星陵会 仙台すこやかクリニック理学療法士